A株上場企業が相次いで業界の枠を超えた「スペシャル・クロスオーバー」に乗り出している。高級酒「マオタイ」風味のアイスというのがあったが、今度はお酢の味アイスが登場した。
このほど「お酢業界の王様」と言われる江蘇恒順酢業股份有限公司がクリエイティビティあふれる3種類のアイスを打ち出した。醤油チーズ、香醋、黄酒(米が原料の醸造酒)の3つの味で、価格は1本18元(約360円)だ。
アイスにはそれぞれ醤油が5%、食用酢が6%、黄酒が7%入っている。同社はお酢とフルーツをミックスした酸っぱさ控えめの炭酸飲料も新たに発売し、低カロリー・低糖をうたう。現在、パイナップル、パッションフルーツ、ライチの3つのフレーバーがある。
同社の開発担当者によると、好奇心で試してみるという人が多い。最初はゲテモノだと思っていたが、口に入れるとびっくりするほどおいしいという。
今年の夏のアイスはこれまでとひと味違う。お酢の味アイスだけでなく、貴州マオタイがマオタイ酒の入ったアイスを、五菱汽車が自動車の形のアイスを発売した。クリエイティブアイスの先駆けとなったのは、北京の玉淵潭公園が桜祭りのシーズンに打ち出した桜アイスだ。その後、クリエイティブアイスは全国各地で花を咲かせ、北京の天壇アイス、四川・楽山大仏景勝地の霊宝塔アイス、西安の兵馬俑アイスなどが次々に登場した。(編集KS)
「人民網日本語版」2022年6月27日