遼寧省瀋陽市の瀋陽故宮は18日の取材に対して、瀋陽故宮文化文創と徳氏集団が共同で打ち出した「鳳凰楼ソフトミルクアイスクリーム」を載せた国際貨物船がこのほど、中国寧波北侖港を出港したことを明らかにした。この文化クリエイティブグッズであるアイスクリームは、オーストラリアのメルボルンやシドニー、カナダのバンクーバーなどに輸送されるという。中国新聞網が報じた。
「鳳凰楼ソフトミルクアイスクリーム」(写真提供・瀋陽故宮)。
瀋陽故宮博物院の関係責任者によると、中国の博物館の文化クリエイティブグッズアイスクリームが海外に輸出されるのはこれが初めてのことで、瀋陽の文化的アーチファクトが海外進出するのも初めてのこととなる。
後金天聡(1627-1636年)の時代に建設された鳳凰楼は、約400年の歴史を誇り、瀋陽故宮の人気の建築物。清(1636‐1912年)の時代の盛京皇宮、盛京城、清王朝の隆盛と衰退の歴史の「目撃者」で、昨年10月には中国歴史文化名楼に認定され、遼寧省ひいては中国東北エリアの文化シンボルとなっている。
そんな「鳳凰楼」を立体的にリアルに再現した「鳳凰楼ソフトミルクアイスクリーム」は昨年3月に発売されると、瞬く間に人気となり、中国全土で販売されるようになった。各大手プラットフォームのライブコマースでは、このアイスクリーム1万本が数秒で売り切れるなど、文化が実体をエンパワーメントし、文化クリエイティブグッズが企業の発展を牽引する成功例となっている。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年1月20日