月収100万円 メタバース最初の起業者「アバターデザイナー」とは?

人民網日本語版 2022年06月27日11:00

広東省深セン市で長年にわたりサービス業界に従事してきた陳さんには、ここ数年の間に新しい肩書が加わった。それはSNSで契約を結ぶアバターカスタマイズシステムのデザイナーだ。つまり、アバターの制作者であり、「泥人形を作る」ように、プレーヤーのために気に入ったキャラクターをデザインする人だ。

陳さんは仕事の合間に、プラットフォームのオープン型コンテンツ創作システムを利用してさまざまなタイプのアバターを作り、できあがるとネットにアップして販売する。値段は1つにつき30元(1元は約20.1円)から80元になる。「オーダーする人もいて、オーダーの限定品だと価格は200元から、最高で2千元になる。プラットフォームで販売したり個人的に注文を受けたりして、アバターの収入が本業をも超えている」という。

陳さんは、今から3年前、思いがけずにアバターを作り始めた。SNSのメタバースと定義される「SOUL」では、ユーザーが写真で作ったアバターをアップすることはできず、「超萌アバター」ツールを使ってキャラクターをデザインするしかない。絵画の基礎を習得した陳さんは魅力的なキャラクターを次々に創作していたところ、ある人から「お金を払うので自分のためにアバターを作ってほしい」と頼まれた。その後、アバター作りを希望する人は「SOUL」の成長と共にどんどん増えていった。メディアによれば、「SOUL」のトップレベルのアバターデザイナーは、毎月4万元から5万元近く稼ぐという。

ショッピングプラットフォームでアバターを探すと、SNSや人気ゲームのために個性的なキャラクターをデザインする店舗や商品がたくさんある。アバターは1つ5-500元で売られていて、人気の店ではこれまでに1千人以上が購入している。

長らくアバター制作を手がけてきた汪洋氏は、「アバター制作はメタバースの世界に入ろうとする人が必ずしなければならないことで、ブロックチェーン技術に基づく身分証明書を作ると、アバターごとに身元を示すラベルが張られることになる。この過程では『デジタル分身』となるキャラクターのデザインが非常に重要だ。アバター制作のプロセスには大勢の人の豊富な想像力が投入されており、人々は最もふさわしいスタイルで自分の審美眼やものの見方を表現する。今後、アバターのオーダーメイドに大きな市場ニーズがあるだろう」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2022年6月27日

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