スマホの容量不足の悩みという話題がこのところ、微博(ウェイボー)の検索ランキングに入っている。中国新聞網が伝えた。
あるネットユーザーは「使い始めてから数ヶ月も経っていないのに128GBのスマホの容量がいっぱいになった。削除しながら使うのはとても苦痛だ」とコメントした。
その原因を探ってみると、これはゲームなどのアプリが高性能になり、4K映像コンテンツ、ロスレス音楽、高画質撮影などの技術が広く応用されるようになったことにより、スマホの容量を圧迫しているからだ。
そんな中、多くの消費者が実際に低ストレージ容量のスマホを購入検討対象から外している。「128GBのスマホはもう買わない。買うなら256GB以上を検討する」というのは現在、多くの消費者の考え方になっている。
現在多くのメーカーが容量64GBのスマホを製品のラインナップから外し、生産をやめた。一部のフラグシップモデルはほぼ128GBからになっている。さらに容量1TBのものまで発売しているメーカーもある。
多くのネットユーザーは実際の使用状況も結び付けて、微信(Wechat)のチャット履歴がスマホの多くの容量を占めており、100GB以上にのぼることもあるとコメントしている。また、10GBを超えるゲームも多い。写真、音楽、映像作品も多くの容量を占めている。
また、現在はごく普通のアプリでも1GBになることがあり、しかもアプリは使用期間が長いほど容量が大きくなって、「肥大化」していく。見たことのある動画や使ったことのあるデータは自動的にスマホに保存され、スマホの容量は確実に少なくなっていく。
工業・情報化部(省)の最新データによると、8月の1人当たりデータ通信量は前年同月比10.7%増の15.2GBにのぼっている。
技術の進歩に伴い、一部のスマホメーカーはすでにこのユーザーの悩みに気づいており、「ハイパースペースストレージ圧縮」技術を打ち出している。例えばある中国国産スマホは発売の際に、重複ファイルが一つのスペースしか使わず、使用頻度の低いアプリを可逆圧縮することで、最大で20GBの容量を節約できると説明している。
また、ユーザーがクラウドストレージを柔軟に活用して容量不足を緩和することもできる。現在の中国国産スマホのほぼすべてが自社のクラウドサービスを持ち、スマホ端末の動画や写真、音楽などをすべてクラウドにアップできる。ただ、ネットにつながらない場所ではあまり便利ではないかもしれない。
当然ながら、容量節約に良い使用習慣の他にも、予算が許す限り最高スペックのスマホを購入するのが最良の解決策だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年10月14日