西蔵(チベット)自治区出入境辺防検査総站・吉隆(キドン)出入境辺防検査ステーションの移民管理警察・岳吉さんは今月9日午後、監視カメラを使って国境付近を確認していた際、216国道47号境界杭の方向に、野生のヒョウが映り込んでいるのを発見した。
その後、吉隆出入境辺防検査站は直ちに吉隆県林業管理ステーションと連絡を取った。同ステーションの張家平氏によると、中国で国家一級保護動物に指定されているヒョウ(学名:Panthera pardus )で、非常に攻撃的で、ネコ科ヒョウ属の中では比較的大型の肉食動物という。背中の部分の毛衣は淡黄褐色で、頸部、腹面には黒い斑点が入っており、頭部の斑点は小さく、密集している。斑点は、円形、または楕円形の「梅の花」の形の斑紋で、古代の銅貨のようにも見えるため、中国では「金銭豹」とも呼ばれている。ヒョウは、獲物となる動物の数の多い所を中心に比較的固定した範囲に生息している。吉隆の生態学的環境は良好で、山地には草木が密に生え、イノシシやバーラル、サルといった野生動物が生息し、地理的に見ても、ヒョウの生存、繁殖に適している。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年10月11日