華為(ファーウェイ)の6日の説明によると、同社が発表した最新のフラグシップ機「Mate 50」は、業界初の北斗衛星情報をサポートする一般向けのスマートフォンだ。ゴビ砂漠の無人地域、海難事故、震災救助などの地上ネットワークの電波が届かない環境において、アプリにより文字と位置情報を発信し外界と連絡を維持できる。環球時報が伝えた。
北斗は中国が独自の知的財産権を持つグローバル測位衛星システムだ。北斗3号システムショートメール通信サービスは中国及び周辺諸国・地域をカバーし、低いコスト、広いカバー、高い信頼性、自由な接続といった特徴を持つ。地上のモバイル通信ネットワークを効果的に補完し、森、砂漠、山間部などの基地局のない場所の緊急通信や捜索救助などのニーズを満たせる。
北斗のショートメール機能はこれまで、専用の北斗端末でしか使えない場合が多かった。中国兵器工業集団有限公司、中国移動通信集団有限公司などは今年7月30日、北斗3号ショートメール通信サービス成果発表会で、一般向けのスマートフォンの北斗ショートメール通信サービス新機能及び北斗3号ショートメール通信サービスに基づく衛星・地上融合ソリューションと技術ソリューションの成果を発表した。
宇宙専門家の厖之浩氏は、「携帯電話で北斗ショートメール通信が使えるようになり、この機能の応用範囲が大幅に広がった。携帯電話でショートメールを直接送信することで、同機能の応用コストが削減された。一般ユーザーは登山、探検、自動車運転の際に連絡が途絶える可能性を心配する必要がなくなった」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2022年9月8日