北京市統計局がこのほど60歳以上の高齢者1181人を対象に、電話やインターネットを通して実施した調査では、高齢者の約9割がスマートデバイスを利用していることが分かった。うち44%が、1日の使用時間について「3時間以上」と答えた。中国新聞社が報じた。
今年5月に発表された北京市の第7回国勢調査の主なデータによると、2020年11月1日0時の時点で、北京市の常住人口は2189万3000人だった。うち、60歳以上の高齢者人口が429万9000人と、全体の19.6%を占めた。
スマートデバイスの使用習慣や姿勢について調べる今回の調査では、高齢者の間でスマートデバイスがかなり普及しており、ほとんどの高齢者に普段の生活で使用する習慣があることが分かった。
調査では、回答者の88.7%がスマホやタブレット、パソコンなどのスマートデバイスを利用していた。1日当たりの使用時間が1時間以上の高齢者は87.1%、3時間以上は44%だった。回答者が最もよく使うスマートデバイスの機能は、電話での通話やショートメッセージ、SNSによるチャット、オンラインショッピング、ニュースチェックなどだった。
その他、回答者がスマートデバイス使用中に難しさを感じることが多いのは、医療機関での利用や外出関連で、一部のスマートデバイスのソフトやアプリは高齢者が使いやすいような改良がそれほど進んでいないことも分かった。
11月1日から施行が始まる「北京市バリアフリー環境建設条例」は、「外出や医療機関での利用、消費、文化・娯楽、各種手続きなどに関して、技術革新を強化し、さらにスマート化された商品とサービスを提供し、高齢者を含む社会の人々の利便性を高めなければならない」としている。(編集KN)
「人民網日本語版」2021年10月15日