中国商務部、米国の半導体対中輸出規制の強化にコメント

商務部（省）の報道官は10日、米商務省が半導体などの分野で中国に対する輸出規制を強化するとともに、輸出規制の対象となる「未検証エンドユーザーリスト」を調整したことについて、記者からの質問に答えた。新華社が伝えた。

【記者】最近、米商務省は半導体の製造と先進的計算などの分野で対中輸出規制を強化する措置を打ち出した。同時に、中国のエンティティ9ヶ所を「未検証エンドユーザーリスト」から外す過程で、新たに31ヶ所をリストに加えた。中国側のこれについてのコメントは？

【商務部報道官】中国はこれに関連した状況に注目している。まず、中米双方のこれまでの共同の努力により、中国のエンティティ9ヶ所が「未検証エンドユーザーリスト」から外され、中米両国の企業に歓迎された。これは双方が誠意ある協力、互恵・ウィンウィンの原則に基づきさえすれば、双方のどちらの企業にも有益な解決方法が完全に見いだせるということを示している。

しかし同時に、米国は中国のエンティティ31ヶ所を新たに「リスト」に加え、半導体などの分野の輸出規制措置を一層強化した。これは典型的な科学技術をめぐる覇権主義的なやり方で、双方の協力の精神に反し、双方の協力の事実を顧みないだけでなく、中米企業間の正常な経済貿易の往来を深刻に阻害し、市場ルールと国際経済貿易秩序を深刻に破壊し、グローバル産業チェーン・サプライチェーンの安定に深刻な脅威を与えるものだ。中国はこれに断固反対する。

米国のやり方は中国企業の正当で合法的な権利に影響を与えるだけでなく、米国の輸出企業の正当なビジネス上の利益にも損害を与えるものだ。米国はただちに誤ったやり方を中止して、中国企業を含む各国企業に公平な待遇を与えるべきだ。中国は各方面に協力を強化し、安全で安定した、スムーズで効率の高い、開放的で包摂的な、互恵・ウィンウィンのグローバル産業チェーン・サプライチェーン体制を共同で構築するよう呼びかける。（編集KS）

「人民網日本語版」2022年10月11日