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日立にとっての輸入博は「関係強化とビジネス機会創出のきっかけ」 第5回輸入博

人民網日本語版 2022年11月09日13:47

11月5日から10日にかけて上海で開催されている第5回中国国際輸入博覧会(輸入博)には、今年も数多くの日本企業が出展している。日立は、第1回から輸入博を「関係強化とビジネス機会創出のきっかけ」ととらえ、5年連続で参加しており、中国社会へのさらなる貢献に努めたいとしている。人民網ではこのほど株式会社日立製作所の依田隆中国総代表にインタビューを行った。

日立の第5回輸入博展示ブースの様子(写真提供・日立)。

環境、レジリエンス、安全安心を柱とした展示

今回の輸入博において日立は、環境、レジリエンス、安全安心という3つの柱から各種製品やソリューションを展示している。依田中国総代表は「当社製品の顧客の省エネ環境対応などの現在のニーズに合わせ、データを分析し活用する当社の技術を用いて、課題解決のために、環境、レジリエンス、安全安心の価値を提供出来るチャンスがあると考えている」とした上で、「特に循環型経済(サーキュラー・エコノミー)が急速に拡大している今、環境の分野では大きく貢献出来るチャンスがある」とした。

そのうち「環境」分野での貢献としては、日立エナジー提供のEconiQ™環境配慮型変圧器がある。この変圧器はグローバルに共同開発した製品だが、中国市場と顧客のニーズに合わせて技術とデザインの再開発を実施し、広東省中山市にある工場で生産した同社にとって世界初のEconiQ™変圧器となっている。

また「安全安心」分野では、日立の最先端がん治療装置を展示。体を切ることなく、治療が可能で、患者への負担が少ないという特徴を備え、世界で患者6万人以上という高い実績と信頼性を有している。世界の有名な病院30ヶ所以上で採用されており、中国でも江蘇省徐州市や広東省仏山市に建設中の2ヶ所で採用されているという。

株式会社日立製作所の依田隆中国総代表(写真左、写真提供・日立)。

「関係強化とビジネス機会創出のきっかけ」としての輸入博

依田中国総代表は、「日立グループにとって中国は、すでに日立の総売上高で13%、約692億元(1元は約20.1円)以上の割合を占める最も重要な海外市場の一つ(2022年3月末時点)。現在、中国には136のグループ会社があり、従業員5万人以上で事業を行っている」と日立にとっての中国市場の重要性を指摘した上で、過去4回の輸入博出展で、「顧客との商談や大型契約の締結に加え、政府関係者や各企業のトップ層にも日立の幅広い事業を知っていただく良い機会になった」とその成果を評価。そして、「日立にとって輸入博は、中央政府や地方政府、顧客やパートナーなどとの直接のコミュニケーションを通じた関係強化、ビジネス機会の創出や協創加速のきっかけの場となっている」とした。(文・玄番登史江)

「人民網日本語版」2022年11月9日

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