中国農業科学院綿花研究所綿花分子遺伝改良イノベーションチームはこのほど、ベタレインを綿花繊維に蓄積させることで、繊維がピンク色の綿花を創出し、遺伝子工学により複数タイプのカラー繊維の綿を育成する新たなアプローチを提供している。これに関連する研究成果はオープンアクセスジャーナルの「Plant Biotechnology Journal」にオンライン発表された。科技日報が伝えた。
同研究はまずベタレインの合成と関連する3つの鍵遺伝子のコドン最適化を行い、綿花品種「中綿所49」を受容体とするベタレインを豊富に含む綿花新材料を創出した。構成的なプロモーターの駆動により、綿繊維及びその他の組織がピンク色を呈するようになった。繊維の特異的プロモーターの駆動により、綿繊維のみがピンク色を呈した。成熟した繊維に含まれるベタレインの濃度は液胞の分解により低下し、色が浅くなった。科学研究者は今後、ベタレインが色褪せず沈積するためのメカニズムについてさらなる研究を行う計画だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年1月9日