間もなく開催される中国中央農村工作会議では、「三農(農業・農村・農民)」関連の事業の動向と任務を分析し、来年度の「三農」関連の事業を検討し、計画されることになっている。では、中国の今年の食糧生産はどんな状況となり、どんな特徴があったのだろうか?
今年、中国全土の食糧生産量は計6億8655万トンと、前年比370万トン増(0.5%増)だった。これで8年連続で、6億5000万トン以上となった。食糧の生産量だけでなく、その栽培面積も増加している。2022年、中国全土の食糧栽培面積は約1億1833万2000ヘクタールで、前年比約70万1333ヘクタール増(0.6%増)となった。
減少の一途をたどっていた中国の食糧栽培面積は2019年に底を打ち、その後、増加に転じて、ここ3年で、天津市2つ分の大きさとなる累計約224万4000ヘクタールが増加した。
食糧栽培面積が増加の一途をたどるようになったバックグラウンドでは、各地が耕作放棄地を開墾したり、農地整備を進めたりするなど、さまざまな工夫をして、耕地面積の拡大に取り組んでいる。
例えば、甘粛省会寧県は今年、耕作放棄地約2万ヘクタールを開墾した。地元政府は大規模農業を営む農家や合作社と連携して、耕作放棄地の使用権を転用したり、再開発したりしている。今年の冬、こうした耕地では小麦が青々と成長している。(編集KN)
「人民網日本語版」2022年12月23日