畑を耕しても職階の評価もできる?中国各地で職業農家の職階評価制を試行中

人民網日本語版 2022年12月05日16:06

2018年の中央1号文書は、「新型の職業農家の育成に力を入れ、各地が職業農家の職階評価制の試行事業を展開することを奨励する」と明確に打ち出した。その後、吉林省、山東省、浙江省などが、職業農家を評価して職階を付与するシステムの試行事業を相次いでスタートした。

専門技術の職階と言えば、通常は企業・事業機関の専門的技術者および大学の科学研究者を対象にしており、学歴、論文、研究成果などの「絶対的なハードル」をクリアすることが往々にして評価の条件になる、という印象を持つ人が多い。それでは農家の職階評価制も同じように「絶対的ハードル」があるのだろうか。

吉林省人的資源・社会保障庁の専門家の説明によると、「吉林省農村振興人材職階評価審査実施規定(試行版)」の中で特に明記されたように、農村を振興する人材の職階の申告では、学歴や年齢、受賞歴、論文がすべてではない。9つの専門分野に対して、それぞれの評価基準が分類・制定され、評価の対象となる農家が技術の継承をリードしているか、産業の発展をもたらし強化しているか、豊かさをもたらしているかという総合的能力が重点的に評価されるという。

各地の評価審査方法や評価基準はそれぞれ異なり、関連の農業技術に携わった期間と農業関連業務の研修に参加した時間についての要求を打ち出すところもあれば、現代型農業技術または生産経営、指導サービスによって達成した産業の規模などについての要求を打ち出すところもあるが、共通しているのは、農業生産の実際の状況を踏まえ、「農家がすることを評価する」という点だ。

専門家は、「『新農家』のために職階の評価を行うのは、農村の人的資本を重視することであり、人材の専門化に対するニーズを体現することでもあり、農村の振興を担う人材のキャリアアップの流れをスムーズにし、農村振興における人材導入の道を広げる上でプラスになる。しかし、『新農家』の間でこうした評価制度が「人気」になるためには、社会の認知度がカギになる」と述べた。(編集KS)

「人民網日本語版」2022年12月5日

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