撮影・曹子豪
今月21日から27日にかけて春節(旧正月、今年は1月22日)に合わせた7連休となった中国。連休が終わると、また仕事が始まることになる。しかし、中国各地から戻ってきた同僚たちと再び同じ職場で働くことになり、新型コロナウイルスに感染するのではと心配している人も多いかもしれない。健康時報が伝えた。
この点について、南方医科大学公共衛生学院生物安全研究センターの趙衛センター長は今月27日の取材に対して、「現時点で、中国全土から報告されている国内感染者のゲノム配列を見ると、全てがオミクロン株」と説明した。
そして、「他の地域で既に感染した人は、現時点では、半年は抗体が有効で、加えて、現在流行しているのは依然としてオミクロン株であることに基づいて考えると、免疫逃避が起こる可能性は低く、職場に戻って再感染するリスクはかなり低い。また、帰省先などから戻った後、できるだけ外出せず、家で過ごし、人との集まりを控えたり、症状のある感染者と感染対策をせずに接触したりしなければ、感染するリスクはさらに低くなる」との見方を示した。
上海市肺科病院の呼吸・重症医学科の胡洋副部長も、「中国全土の状況を見ると、そのような心配は杞憂であることが分かる。7連休が半分を過ぎた時点で、大規模な感染拡大は発生していなかった。帰省客がまた元の地域に戻った後に再感染する可能性はかなり低い。多くの人が感染したばかりで、抗体を持っており、短期間のうちに再感染する確率は比較的低い」との見方を示す。
趙センター長は「現時点で発表されているデータからすると、市中感染を引き起こす感染源は大きく減った。客観的に見ると、帰省客がUターンする途中で感染するリスクはかなり低くなっている。もちろん、慎重を期し、感染を避けるために、Uターンの途中でも閉鎖された場所、例えば、公共交通機関を利用する場合、食べたり飲んだりする時以外は常にマスクを着用していたほうがいい。そして、帰宅後はすぐに手を洗い、服を着替えて、洗うと良い。同時に、自分の体調に気を配り、新型コロナウイルス感染症のような症状が出た場合は、すぐに治療を受けたほうがいい」と呼びかけている。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年1月29日