今年の春節(旧正月、2023年は1月22日)には旅行の人気が急上昇している。
オンライン旅行会社の「携程」の報告によると、1月5日現在、春節連休期間の長距離旅行予約数が7割を占め、前年同期比72%増加した。連休期間の航空券予約数は同約15%増加し、中国国内の到着地のうち6割以上は予約数が前年同期を上回った。
注目すべきなのは、西暦の元旦連休期間の旅行市場の回復状況と比較して、春節旅行市場は「量も価格も上昇」して一層強い勢いを見せていることだ。春節の10大人気旅行先には、上海、北京、三亜、広州、成都、深セン、昆明、杭州、重慶、海口が並んでいる。前年と比較すると、北京、上海、広州、深センの4つの一線都市はまだ前年の水準に戻らず、従来から人気のある観光都市の三亜、海口、昆明は人気が沸騰傾向にある。
多くの人気旅行先のうち、最も人気が高いのは温暖な気候のアイランドリゾート地の海南だ。渡り鳥のように多くの人が三亜を訪れ、海南旅行市場がSNSを熱く盛り上げている。
今月15日にドライブ旅行で海南を訪れた李さんは取材に対し、「人が多いとは聞いていたけれど、こんなに多いとは思わなかった。(広東省の)湛江から(海南省の)海口まで、11時間渋滞していた。海南に向かう港でも渋滞し、バイクに乗ってファーストフードを売る人までいた」と話した。
三亜だけでなく、西双版納(シーサンパンナ)、騰衝、万寧、陵水といった冬の人気旅行先、また温暖な南の島とは正反対の北の哈爾浜(ハルビン)、長白山なども、人出が増え、観光市場の価格が上昇している。
長白山や哈爾浜など典型的な冬季観光地だけでなく、他の都市の冬季観光スポット・プログラムも注目を集めている。オンライン旅行会社の「同程旅行」のデータによると、北京の什刹海アイススケートリンクは検索件数が同76%増加し、広州や長沙などの屋内スキー場も検索件数の上昇幅がいずれも50%を超えた。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年1月20日