猛禽類の最強の捕食者と言われるイヌワシは中国の国家一級保護動物に指定されており、その姿が確認されることはこれまであまりなかった。しかし、北京西部の山地では最近、イヌワシが度々確認されている。そして、イヌワシをカメラにとらえようと待ち構える写真愛好家が、イヌワシが狩りをしたり、空中で大バトルを繰り広げたりするシーンの撮影に成功している。中国中央テレビ局(CCTV)のビジネスチャンネルが報じた。
春節(旧正月、今年は1月22日)期間中、写真愛好家の段峥さんは北京市房山区の仏子荘郷で、イヌワシが放牧されていた2頭のヒツジに襲い掛かり、最終的にそのうちの1頭を捉えて、空高く飛び去っていく様子の撮影に成功した。
このイヌワシがヒツジを捉えた驚愕のシーンは、バードウォッチングをする人々の間でも大きな話題となり、多くの写真愛好家が仏子荘郷に押し寄せているという。
北京市園林緑化局野生動植物・湿地保護処の張志明処長は、「房山区で今回確認されたイヌワシがヒツジを襲うという行為は、イヌワシの典型的な特徴と言える。イヌワシは食物連鎖の頂点に君臨しており、生態系の食物連鎖の構成がより一層改善されていることを示している」との見方を示した。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年1月31日