中国の工業・情報化部(省)がこのほど発表した2022年通信業統計年報によると、中国では2022年に5G基地局88万7000ヶ所が新たに建設され、現在の5G基地局の総数は231万2000ヶ所となり、世界に占める割合が60%を超えたという。
5Gネットワーク建設が緩やかに推進され、ネットワークカバー能力が持続的に向上している。22年に電気通信企業3社と中国鉄塔股份有限公司(チャイナタワー)が行なった5G関連の投資は1803億元(1元は約19.3円)に達し、電気通信関連の固定資産投資の43%を占めた。22年末現在、中国で完成・開通した5G基地局がモバイル基地局全体に占める割合は累計で21.3%となり、前年末から7ポイント(p)上昇した。5G建設は地級市(省と県の中間にある行政単位)の都市部でのカバーを持続的に深めると同時に、需要に応じて郷・鎮及び農村部へと徐々に範囲を拡大している。
5Gユーザーが携帯電話ユーザーの3割を占め、5Gの発展状況は世界を牽引するレベルにある。22年末現在、中国の携帯電話ユーザーは16億8300万人に上り、人口普及率は100人あたり119.2台に上昇し、世界平均の同106.2台を上回った。そのうち5Gスマートフォンユーザーは5億6100万人で、携帯電話ユーザーに占める割合は前年末比11.7p上昇して33.3%に達し、世界平均(12.1%)の2.75倍になった。
5G融合・応用は広がり続け、デジタル化の発展が担う下支えの役割が絶えず強化されている。22年にはスマート製造、スマート医療、スマート教育、デジタル政府などの分野において、5G融合・応用の成果が次々に出現した。全国で投資・建設された「5G+インダストリアル・インターネット」プロジェクトは4千件を超え、複数の5Gフル接続工場が建設された。電気通信企業は5Gネットワークスライシング技術を利用して1万4千を超える5G仮想ネットワークを提供することで、各業界がデジタルトランスフォーメーション(DX)の加速をサポートした。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年2月9日