自動車メーカー各社が2022年の決算または業績予測を相次いで発表している。
中国独自ブランドトップ3は米国3大メーカーよりも同年の純利益の成長ペースが速かった。そのうち22年にガソリン車から完全撤退した比亜迪(BYD)は、22年の純利益は前年比425.42%増から同458.26%増の160億元(1元は約19.3円)から170億元になる。長安汽車の純利益は同105.49%増から同144.90%増の73億元から87億元になる。長城汽車は同23.09%増の82億7900万元になると予測された。
これら3メーカーの純利益が成長した原因を考えると、いずれも中国国内の新エネルギー自動車市場の好調さと切り離せない。比亜迪は公告の中で、「2022年の業績の大幅成長の主な原因は、新エネ車産業が爆発的な成長を続けたことにある」との見方を示した。
中国自動車工業協会がまとめたデータによると、22年の中国の新エネ車の生産台数は同96.9%増の705万8千台、販売台数は同93.4%増の688万7千台で、成長率は世界全体の水準を上回った。市場全体が好調に向かったことを受けて、中国の新エネ車ブランドの競争力が大幅に向上した。22年に中国の独自ブランド新エネ乗用車が中国国内市場での自動車販売台数に占めた割合は同5.4ポイント上昇の79.9%に達した。
中国新エネ車市場に比べ、米国の新エネ車市場は22年も前年より成長したものの、市場の規模は中国市場よりも明らかに小さかった。市場調査会社のモーターインテリジェンスによれば、米自動車メーカーが22年に米国で販売したバッテリー電気自動車(BEV)は約80万7200台で、自動車販売全体のわずか5.8%にとどまった。
米電気自動車(EV)大手のテスラは22年の売上高が同51.4%増の814億6200万ドル(1ドルは約131.0円)に達し、純利益も同50.58%増の125億8300万ドルに達し、純利益率は15.44%だった。テスラにとって、22年は創業以来で業績が最も好調な年になった。
米国の従来の「大手メーカー」であるゼネラルモーターズ(GM)とフォードは、22年はそろって「売り上げは増えたが利益が増えない」状態だった。GMの純利益は同0.8%減の約99億ドルだった。フォードは21年の純利益は179億ドルを超えたが、22年は黒字から赤字に転落し、純損失が20億ドルを超えた。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年2月8日