中国政府が援助する「エジプト2号」衛星のプロトタイプモデルの引き渡し式が25日、エジプトスペースシティ衛星組立集積統合試験(AIT)センターで行われた。この引き渡しにより、エジプトは衛星の組立、集積、試験能力を持つアフリカ初の国になった。新華社が伝えた。
中国の廖力強駐エジプト大使は、「今年は『一帯一路(the Belt and Road)』イニシアチブ提起10周年に当たる。エジプト援助2号プロジェクトは中国とエジプトによる一帯一路共同建設の新たなシンボリックな成果で、両国の宇宙協力分野において節目としての意義を持つ。エジプトは中国が初めて海外で国際衛星協力プロジェクトを引き渡す国、初めて衛星完成機レベル海外大型試験を行った国で、また初めて完全な衛星AIT能力を持つアフリカの国にもなる。中国はプロジェクト実施においてエジプトのために人材育成を行う。エジプトは衛星の設計、テスト、組立、評価などに深く参加した後、独自の計測制御を行う。これに関連する協力はエジプトの宇宙事業発展の着実な基礎を固めることになり、アフリカ大陸の宇宙技術の発展を牽引することにもなる」と述べた。
エジプト宇宙局のシャリフ・セドキ最高責任者(CEO)は、「中国の援助を受けたAITセンターはエジプト初の衛星産業の現地化を発展させるセンターで、エジプトはアフリカへの衛星技術の譲渡で主導権を発揮するようになる。エジプト2号は高分解能画像を提供でき、エジプトビジョン2030の持続可能な開発支援に貢献する」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2023年6月28日