春節をタイで過ごす中国人客、10万人の見込み 映画でブーム
春節(旧正月、今年は2月10日)を目前に控えた中国では、春節連休を実家で過ごさず、東南アジアの熱帯気分を味わいながら過ごそうと計画している人も少なくない。タイ観光協議会(TCT)はこのほど、2013年の春節をタイで過ごす中国大陸部および香港の観光客が10万人に上る見込みと発表した。「新華網」が伝えた。
TCTのピヤマン会長によると、春節期間には大勢の中国人観光客がタイを訪れ、約42億バーツ(約126億円)の観光収入をもたらす見込みという。通関、交通機関、旅行施設などの混雑や物価上昇が予想されるため、同協会は中国人観光客のタイ滞在をめぐる各種トラブルの解決に努めるとしている。
タイ政府観光庁の統計によると、2012年にタイに訪れた中国人観光客は250万人に達した。これにより、タイを訪れる外国人観光客は昨年、中国人がマレーシア人を抜いて最多となった。また、この冬に公開された映画「人再◆途之泰◆」(Lost in Thailand)の大ヒットによりタイ観光の人気に拍車がかかり、タイに観光に訪れる人の数は最近明らかに増加している。映画の中で、「北方のバラ」と呼ばれるチェンマイの独特の美しい風景が映し出されたことで、もともと中国で知名度があまりなかったこのタイ北部の都市に注目が集まった。
タイ・中国観光同業組合によると、中国人観光客は、豊富な観光地を持つバンコクや太陽の光にあふれたビーチを持つプーケット島に人気が集中しており、昨年タイに観光に訪れた中国人観光客のうち、60%が主にバンコクとパタヤで時間を過ごし、30%がプーケットやその他南部のビーチが好きであると答え、チェンマイとその他北部の観光地に訪れたのはわずか2%だったという。
同組合によると、昨年チェンマイを訪れた中国人観光客は5万人だったが、今年はこの数字が大幅に増加する見込みだという。(編集MZ)
*◆(国がまえで上に「八」、下に「口」の下線なし)
「人民網日本語版」2013年1月22日