実力派歌手による歌のガチンコ対決番組 視聴率トップで大好評
湖南テレビは先ごろ、中国のプロの実力派歌手が出演する歌の対決番組「私は歌手」(原題:我是歌手)の初回放送を終えたところ、一気に視聴者からの熱い注目を浴びた。中国のメディアリサーチ会社・央視索福瑞媒介研究公司(CSM)の調査によると、同番組の初回視聴率1.06、同時間帯のシェア6.07%という高い数字をあげ、番組視聴率のトップに躍り出た。CSMのウェブサイトによると、「私は歌手」は同時間帯番組の中でも視聴率トップだったという。また、同番組の評判も非常に高く、視聴者は番組に出演した歌手たちの歌に向かう真摯な姿に、「落選するのも恐れずに参加する歌手たちのエンタテインメント精神に溢れた勇気に敬服する」と心を動かされた様子。25日の番組の放送では、参加した歌手の1人が落選することになっている。
「私は歌手」はもともと韓国MBCテレビ局の人気番組。湖南テレビはこのオリジナル企画の全体構造にはほとんど手を加えていない。歌手たちは事前に相手が誰であるかを知らされておらず、お笑いの芸人が歌手のマネージャーを担当するという点もオリジナルのままだ。視聴者からすると、この番組の最大の見所は草の根の逆襲という点にほかならない。有名になって随分とたつ歌手がまるで新人のように舞台にたってガチンコ対決をしなければいけない上に、歌手たちの結果を左右する権利はプロではない大衆の手に委ねられている。これはテレビの前にいる視聴者たちにとって、前代未聞の、全く新しい体験に違いない。一般の観衆500人が歌手たちの運命を握る審査員になる。これは真の意味での草の根の逆襲だ。
しかも、「私は歌手」にはセンセーショナル演出は行われない。ダンサーもいなければ、あらゆる映像も流れない。非常に簡単な、歌手が歌うためのステージと一流の管弦楽団が用意されているだけで、歌手は現場で実力を発揮すればいい。番組総監督の洪濤氏は「視聴者は歌手たちの背後にある物語や経歴などを知る必要はない。なぜなら、このような音楽にフォーカスした設備と構成を初めて使用することで、一般の人々が現場で歌声に感動し、完全に音楽の力で、投票を行うようにさせるためだ」と語る。(編集MZ)
「人民網日本語版」2013年1月28日