節約型の「馮氏春晩」 有名人の出演料も値下げか (2)
中央テレビの年越し番組も転換が必要
毎年年末になると数多くの年越し番組が放映され、どの局を見るか迷ってしまうほどだ。メディアでは「年越し大戦」という言葉でこうした各局の「浪費」行為を形容している。昨年の年越しでは10数の番組が放映され、一晩で3-4億元が費やされた。
節約政策の発表は、年越し番組が目白押しだった年末に大きな影響を与えることは間違いない。
一部では江蘇衛星放送が年越し番組を取りやめるという噂も流れている。匿名希望の従業員は「年越し番組と春晩は局の看板番組で、放映に力を入れているが、形式上は従来と異なるものとなる」と語る。湖南衛星放送は中国の年越し番組の始祖だが、関係者は「年越し番組は従来より減少するだろう。放映はするだろうが、特別な形式で実施するだろう」と語る。
19日に行われる予定だった浙江衛星放送のリニューアル5周年記念式典も節約政策の影響を受けて取り消された。北京衛星放送の七夕番組は通常どおり放映されたが、有名人の出演者が春晩と変わらぬほどだったため、政府の主管部門から批判されたという。
有名人の中には出演料が20%低下したものも
近年は年越し番組の増加にともない有名人もひっぱりだことなり、出演料は値上りを続けた。節約政策により年越し番組の数が制限され、有名人への需要も縮小し、ここ数年高止まりしていた有名人の出演料も低下すると見られる。
有名なプロデューサーの田金双氏は「節約政策の発表により、巨額を投じて有名人を招く局は少なくなるだろう。例えば従来150万元だった出演料が、今では70万元しか出さないということが起こりうる」と語る。また別の業界関係者は「節約政策が発表されたが、現在のところはまだ影響は見られない。もっとも今年は従来より出演が減少したのは事実で、今では多くのプロダクションの提示する出演料もより控えめな金額となり、一般的に20%は低下している」と語る。もっとも番組制作者の一部は「節約政策は確かに有名人の出演料に影響を与えているが、一般に年越し番組は『友情出演』の特別に安い出演料で、商業的な出演こそ高額の出演料であるため、影響は大きくはないはずだ」と語る。(編集YH)
「人民網日本語版」2013年8月20日