日韓女性「結婚するなら中国人男性」背景に経済発展
これまでは中国人女性が喜んで外国人と結婚するというケースが多く、中国人男性をはらはらさせてきたが、今では多くの国で中国人男性と結婚することが一種のブームになっている。特に日本や韓国などの周辺国・隣国でブームになっている。各国の社会学者の見方はこうだ。中国の改革開放と経済の急速な発展で、海外に留学したり移民したりする中国人男性が増えていること、多くの国で、特に隣国で企業が業務を中国市場に移転させていること、中国人の専門的人材が増加を続けていることなどから、外国人女性が仕事や勉強や旅行などさまざまな場面で中国人男性と知り合い、結婚することが珍しくなくなっている、という見方だ。環球時報が伝えた。
「中国人の彼氏がほしい。韓国の男の人は男尊女卑の傾向が強いけれど、中国の男の人は優しくて家庭的。中国の男の人と結婚すれば、自分も家で強い立場でいられる」。韓国で独身の女性を取材すると、よくこのような中国人男性に対する高評価を耳にする。女性達は自分の中国人男性に対する見方や印象を肯定してほしい様子だが、どう答えたらいいか言葉に詰まる。
日本や韓国では最近、家庭での女性の地位が上昇を続けているが、伝統的な要因により、家事の負担は女性がほとんど担い、結婚すると仕事をやめて専業主婦になるという女性は多い。家族を養う責任を負った男性の方は、特殊な職場の文化により、仕事の後でいろいろな集まりに顔を出したり、一杯やりに行ったりすることが多く、家に帰る時間は遅い。奥さんはこうした状況に不満で恨めしく思っている。韓国で行われた民間調査によると、過去10年間で、中国人男性と結婚する韓国人女性は10倍以上増えた。韓国人女性の目に映る「中国人の夫」の長所は、優しくて家庭的、苦労できる、家事をする、浮気しない、などで、これは韓国人女性が韓国人男性にはないと考える長所でもある。韓国人女性の中には、中国ではすべての家庭で男性が家事をする、と考えている人もいる。
実際にはシンガポールでも、日本でも、韓国でも、はたまたロシアでも、中国人男性と結婚するのはほとんどが高学歴の女性で、仕事や生活の中で中国人を含む外国人男性と接触する機会の多い人々だ。東アジアの国の多くは東洋文化に属し、儒教思想の影響を深く受けており、文化的に共通する部分が多く、結婚は比較的容易だといえる。
日本、韓国、シンガポールなどの女性の「意中」の中国人男性は、ホワイトカラーと科学研究者に集中する。これらの国には中国人の出稼ぎ労働者やブルーカラーがたくさんいるが、シンガポール紙「海峡時報」によると、シンガポールにいる中国人ブルーカラーは「言葉に問題がある」ので、交友関係や恋愛・結婚の対象は「自分の友人圏内にとどまる」のだという。