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高齢化社会の日本を中国の参考に (2)

 つい先日、報道に携わる先輩にあたる富岡さんを訪ねた。彼は大手新聞の子会社の編集長を務めていた。三十数年前、知り合った頃はまだ新聞社で経済部長を務め、50代を過ぎたばかりだった。彼の教えを拝聴し、「垢抜けた個性のある大志を抱いた人」というイメージを持っていた。その後、ある週刊誌を創刊し、再会した時には編集部でしばらくは彼を見つけられなかった。編集部の一角にある机で富岡さんは本に埋もれて読書をしていた。机の上は本で埋もれ、彼はその中で必死に読んでいた。

 今回再会した時、富岡さんはすでに私のことがよくわからないようだった。5年前、中程度の脳溢血で会話が難しくなり、歩けなくなっていた。脳溢血になった後、彼の妻は東京郊外の一軒家を売り、娘の住まいから遠くない場所に80平米ほどのマンションを購入、富岡さんを連れて転居した。毎日、ヘルパーさんが来て入浴や薬の面倒を見てくれるという。

 商業保険が充実しているおかげで、日本の75歳の高齢者は各種医療費が減免され、障害者には経済的な補助が出る。毎月一定数のタクシーチケットが給付され、病院に行くとき、少なくとも週に1回は無料でタクシーを利用できる。

 このように便宜が図られていても、家では富岡さんのために月30万円以上を負担している。退職金だけでは不足で、これまでの貯蓄と子どもからの支援が必要だ。日本の福祉はすでにかなり充実しているが、相変わらず家庭にかかる負担は深刻だ。

 ひとたび、病人が出れば家族にかかる精神的な圧力は想像を超える。日本では気が利いた老人施設を探すのはとても大変で、病院は長くても3週間以上は入院させてくれない。富岡さんの受け入れ先が決まるまで、奥さんは家で夫の介護をせざるを得ない。

 60歳から75歳までの高齢者がボランティアに 自分より高齢者のために働く

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