李克強総理記者会見:新しい大国間関係をオバマ政権と築きたい (2)
考えてみれば、30数年前に中米の貿易額は10億ドルに過ぎなかっが、昨年には5000億ドル近くに達した。われわれは引き続き互恵協力を推進する。貿易、投資分野の機会や余地は過去30年間よりもさらに拡大し、両国人民に確かな利益をもたらすだろう。
中米間に溝があることはもちろん否定しない。だが互いの重大な懸念を尊重し、溝をしっかりとコントロールしさえすれば、共通利益が溝を上回るようにすることができる。中米の創造した独特の文明、文化も互いに学び、参考にし、両国人民間の友情を深め、中米関係の社会的基礎を固めることができる。
アジア太平洋地域について言えば、中米の利益が最も緊密に合流し、集結する地域だと言える。中米共に地域の安定を守り、繁栄を促す意向を表明している。われわれは言行を一致させ、新しいタイプの大国間関係をアジア太平洋から築き始め、完成することを希望する。これはアジア太平洋と世界の平和・発展にもプラスだ。
サイバー攻撃問題について質問があったが、これは世界的問題であり、中国自身がサイバー攻撃の主要被害国だ。中国はサイバー攻撃を支持しないだけでなく、反対してもいる。あなたの質問に私が推定有罪という感じを受けたのはなぜだろう。われわれはやはり根拠のない相互非難をするよりも、サイバーセキュリティを守る具体的な取り組みをすべきだ。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年3月17日