外国メディア:彭麗媛夫人は中国ファーストレディーの伝統を変える
1989年9月の習近平・彭麗媛夫妻 |
中国外交部(外務省)によると習近平国家主席の初の外遊には彭麗媛夫人が同行する。英紙フィナンシャル・タイムズは「米大統領の外国訪問にはかねてより夫人が同行して力添えとなったきた。今、習近平氏の歌手の夫人も国のために栄誉を勝ち取る列に加わろうとしている」と報じた。
ニューヨーク・タイムズは「彭麗媛夫人はイメージが良く、中国で名声を博しており、人々に知られることがないという中国の歴代ファーストレディーの伝統を打破する力を確実に備えている」と指摘。「中国人が毎年必ず見る年越し番組で、過去20年余りずっと彭氏は着飾って中心的役割を果たし、愛国歌曲を歌い、解放軍の犠牲精神を誉め称えてきた。中国のあるファッション誌の出版者は『中国にとって彭氏は非常にプラスの意義を持つ。中国は女性の模範をとても必要としている。もし彼女がミシェル夫人のようなファーストレディーだとしたら、どのような効果をもたらすか想像してみるといい』と述べた」と続けた。
ここ数年、舞台や銀幕で彭氏を見ることが減っているのは、国連のエイズ親善大使として公益事業に時間と力をより多く注いでいるからだ。昨年11月28日には「彭お母さん」として、北京市と山西省臨汾市の「レッドリボン」学校でエイズ患者の児童20人と会った。その数日後にも世界保健機関(WHO)のエイズ予防・治療親善大使、衛生部(衛生省)エイズ予防宣伝員として、世界エイズデーのイベントに青少年と共に参加した。同日、彭氏が撮影に参加した公益ショートフィルム『永遠に一緒に』が発表された。エイズ患者の児童を気遣い、助け、HIV感染者やエイズ患者を差別しないよう社会各界に呼びかける内容だ。彭氏は主役の1人を演じ、主題曲も歌った。
山西省臨汾市の「レッドリボン」学校の郭小平校長は「彭先生はエイズ予防の公益活動にしょっちゅう参加し、子供たちも彭先生をよく見かけている。昨年11月にはわざわざ学校に来て子どもたちを見舞ってくれた。昼食時には市の指導者が市内での昼食を手配しようとしたが、彭先生は断り、学校で子どもたちと一緒に食事することを選んだ。ある教員は『彭先生は本当に行動で子供たちと親しくするので、子供たちも自然に彭先生ともっと仲良くなる』と言った」と述べた。
ある国連高官は彭氏をWHO「親善大使」に選んだことについて、その影響力とイメージを考慮しただけでなく、公益事業を心から愛し、勤勉と向上、あきらめずに粘り強く続ける精神が漲っていることが大きかったと説明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年3月21日