日本、陝西省の医療環境改善を無償援助
日本の無償資金協力による陝西省安康市白河県茅坪中心衛生院(診療所)医療環境改善プロジェクト調印式が14日、北京で行われた。日本が無償で提供する11万ドル(約1058万円)の援助資金は、同衛生院の医療・技術棟建設に充てられる。完成後は、現地の医療環境が改善され、住民の医療水準が大きく向上する見込み。人民網が報じた。
白河県茅坪中心衛生院は、1953年に建設された。総合棟の老朽化がかなり進んでいる上、地震の影響で「危険建築物」に指定され、ハード施設はもはや現地の衛生事業ニーズに対応しきれなくなったっている。しかし、同衛生院を管轄している県衛生局の財政は、上級レベル政府が全額掌握しているという不利な状況にあり、県が建設費用を全額出資することは極めて難しいことから、援助プロジェクト申請を提出した。
調印式に出席した陝西省外事弁公室および省・安康市・白河県衛生部門の担当幹部は、資金援助に関して日本側に感謝の意を示すと同時に、今回のプロジェクト建設が、民心(国民の心情)プロジェクトと中日友好を象徴する工事になるだろうと語った。日本側からは、在中国日本大使館の齋藤法雄公使と木村順治一等書記官が調印式に出席した。
日本政府が1990年にスタートさせた中国への無償援助プロジェクト「利民工程(草の根・人間の安全保障無償資金協力)」では、これまでに1200のプロジェクトが実施され、援助額は約7億6千万元(約117億5700万円)に上っている。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年3月15日