独首相がナチスの強制収容所跡を初訪問
ドイツのメルケル首相は現地時間20日夕方、ミュンヘン郊外のダッハウ強制収容所跡を現職のドイツ首相として初めて訪問した。
訪問はホロコーストの生存者、マックス・マンハイマー氏(93)の招待を受けてのもの。メルケル首相はホロコーストの犠牲者のために献花し、談話を発表。「様々な形の反ユダヤ主義、人種差別主義、極右主義に強く反対する。歴史の記憶は代々伝えられていかねばならない」と述べた。
メルケル首相はこれに先立ち「私は苦しみと恥ずかしさとともにダッハウ強制収容所跡へ行く。強制収容所では今なお信じられないようなことが起きたからだ」と表明。「独連邦政府と社会の大多数の人の極右に対する姿勢は非常に厳しく、ドイツには明確な法的規定がある」と述べた。同時に、歴史歪曲と誤ったスローガンの余地はないと人々に注意を呼びかけた。
ダッハウ強制収容所はナチスドイツが1933年という早い時期に建設した強制収容所で、他の強制収容所のモデルともなった。12年間に約20万人が収容され、4万人余りが飢え、病気、虐殺で命を落とした。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年8月22日