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日本の生存の仕方を決定する歴史観

 日本文部科学省は今月早くに、教科書検定基準の見直しを求める「教科書改革実行プラン」を発表した。日本の歴史観に関わるこの最新の動きを国際社会は緊密に注視し、日本の見識の高い人々や一部メディアも懸念を表明した。(人民日報「鐘声」国際論評)

 朝日新聞の社説「『重大な欠陥』の欠陥」は文科省の教科書検定基準見直しの考え方について、「愛国心、郷土愛、国際協調の態度を養う」といった教育目標と一致しない教科書があった場合は「重大な欠陥」があると判定でき、「個々の記述の適否」を吟味する必要はないというものだと指摘した。

 公然と「愛国心」によって歴史事実を統率する。これは日本で右傾化思潮がはびこっていることの表れの1つだ。試みに尋ねるが、歴史的出来事に対する正確な「記述」が、なぜ国民の「愛国心」に挑戦することになるのか?日本国民にとって、昔日の不名誉な侵略の歴史を認めることは一体「自虐」なのか、それとも自らの国の将来に対する責任なのか?

 「祖国を心から愛する。これは最も純潔で、最も鋭敏で、最も高尚で、最も強烈で、最も優しく、(中略)最も厳格な感情だ」。ソ連の著名な教育者、スホムリンスキーのこの言葉は、愛国心の重みを語っている。「愛国心」を教育目標に入れるのは、絶対に正しい道理と言える。

 だがそれが日本となると、次のことを特に指摘しておく必要がある。「愛国心」の育成にあたり、歴史事実を否認し、世界の認める正しい道理と正義に挑戦することを前提にしてはならない。さもなくば、その「愛国心」は確かなものではなくなる。簡単な理屈だ。道義的に失点のある国が、正常な国のみ享受できる尊厳を獲得することはできないからだ。日本が歴史問題で国際社会から非難され、唾棄され続ける中、日本の良識ある国民は「自分の国は一体どうしたんだ?」との疑問を呈さずにはいられない。

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