日本製品、なぜ日本人に好まれるのか?
日本製品は世界で高い評価を得ている。消費者の日本ブランドに対する信頼は、企業の良好な経営のほかに、その品質に対するこだわりと消費者への尊重によるものだ。東洋大学経済学部を卒業し、日本の某不動産会社に勤務する金竜氏は記者に対して、「日本ブランドは革新を続け、製品を徹底的に改善する。日本人は自国のブランドに対して、高い信頼度・忠誠度を持つ」と指摘した。中国青年報が伝えた。
◆日本人の自国ブランドに対する消費態度
金氏:日本は国土面積が狭く、自然資源が不足しているが、工業製品も農産物も「優良」のシールを貼ることができる。日本人は自国のブランドに対して、高い信頼度・忠誠度を持っている。日本の食品安全は原発事故という試練を受けたが、国民は長期に渡り本国ブランドへの信頼を形成している。彼らにとって、「日本産」は「高級」を意味する。神戸の神戸牛・松阪牛、北海道のマスクメロンなどは常に好評を博している。
日本人の消費は、質素倹約に向かっている。1990年代はバブル経済期で、高級品を盲目的に求め、特に世界有名ブランドに飛びついた。かつての日本人にとっては、高級車が憧れの的だった。しかし長年に渡る景気低迷により、日本人の消費観が変わった。特に高齢化社会の進行により、日本人の自動車やその他の日用品の消費は、実用志向になった。日本経済は近年になりやや上向いてきているが、多くの国民の消費は経済的かどうかを重視している。
◆日本製品の人気の理由
金氏:日本人が本国の製品を信頼するのは、日本ブランドが常に品質と革新を求めてきたことと関連している。市場シェアが高い有名ブランドであっても、新製品を発売する際には品質という関門を突破しなければならない。これは日本市場に元より安価な外国ブランドがはびこっており、日本人も品質に問題のある製品に対して厳しい態度を持っているためだ。ゆえに多くの日本企業は品質を最優先している。ひとたび信頼を失えば、ブランドが失われる可能性があるからだ。