北京、スタンドのガソリン臭がきつい場合最高で罰金77万円
ガソリンスタンドで給油中に、強いガソリン臭が継続してする場合、そのガソリンスタンドの揮発ガソリンの量が基準以上ということで、北京市なら、電話番号12369に電話して、苦情を伝えることができる。実際に基準以上だった場合、そのガソリンスタンドには最高で5万元(約77万円)の罰金が科せられる。同市のガソリンスタンド約1130カ所は既に、ガソリン臭を防ぐための改造工事を実施した。北京晨報が報じた。
揮発ガソリンを90%回収できるシステム導入
同市環境保護局は16日午後、崇文区内にある中国石油化工(Sinopec)のガソリンスタンドを訪れ、検査を実施した。給油するための車両が頻繁に往来していたものの、ガソリン臭はほとんどしなかった。
同ガソリンスタンドの包鳥蘭・経理は、給油ノズルを持ち、タンクの蓋を開けながら、「これは、ガソリンスタンドの揮発ガソリンを回收するシステム。給油する際に揮発するガソリンを回收し、地下のタンクに集め、また使うことができる」と説明した。そして、「このシステムの最大の働きは、揮発ガソリンの排気量を押さえ、空気中の同濃度を低下できること」と指摘。以前は、同排気量は1立方メートル当たり400グラムだったのが、同システム導入後、5グラムにまで低下したという。
同局の自動車(原動機付き自転車を含む)排気管理センターの李昆生・処長は、「同市全体で、毎年、揮発ガソリン2万トンが排気されている。同システムの回収率は90%以上で、大気汚染を大幅に改善できる」と指摘している。
基準越えの場合罰金77万円も
同市で五輪が開催された2008年以降、同市はガソリンスタンド約1130カ所で、ガソリン臭を防ぐための改造工事を実施した。同センターの検査員・劉明宇さんによると、「ガソリンスタンド内で、強いガソリン臭が続く場合、ガソリンスタンドの揮発したガソリンの回収設備に問題が発生したということで、発見者は12369に電話して苦情を伝えることができる。ガソリンスタンドに対しては、情況に基づいて、5万元以下の罰金が科せられることになる」。
同局は09年より、同市のガソリンスタンド全てを対象に検査を始めた。今年からは全てのガソリンスタンドを対象に月2?3回の検査を実施しており、合格率は90%に達している。さらに、同局は「鼻」でガソリンスタンドを「監督」し、ガソリン臭がきつい場合はすぐに苦情を出すよう、市民に呼び掛けている。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年6月17日