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痴漢の冤罪避けるため両手挙げて電車に乗る日本の男性

 ある日本企業の北京事務所で働く崔さんは、日本で7年間働いた経験を持つ。そんな崔さんによると、痴漢が多いことで知られる日本の地下鉄や電車の車両では、さまざまな痴漢対策も功を奏さず、サラリーマンらは冤罪を避けるために、両手を高く挙げた状態を保って、自身の「潔白」を示しているという。北京晨報が報じた。
 
 崔さんによると、日本の通勤ラッシュ時の地下鉄の混雑は、北京のそれに勝るとも劣らない。車両のドアは閉まらず、駅員が乗客を押し込まなければならないほどだ。そんな中、乗客同士の体が触れ合うことは避けることができないものの、男性は濡れ衣を着させられることを恐れ、ズボンのポケットから携帯を出したり、新聞を読んだりなど、痴漢を疑われるような動作をできるだけ避けている。新聞を読みたい場合は、4分の1の大きさに折って、それを裏返したりしながら読んでいるという。また、混雑している地下鉄でメールを打ったり、電子版書籍を読んだりしたい男性は、携帯を高く上に上げているという。

 崔さんによると、これほどまでに神経質な男性を作り出したのは、痴漢に非常に神経質な女性だという。特に近年、大きな街の地下鉄の駅などでは、市民グループが実施している「痴漢撃退」運動をよく目にし、スタッフらが「痴漢犯罪追放」と掲げている。一方、警察も、痴漢が出没しやすい時間帯や車両内の位置、その手口などを、イラストなどを用いて詳しく書いたパンフレットを乗客に配布している。そこには、痴漢被害相談ホットラインの番号も記されている。

痴漢撃退に最新科学技術まで導入

 警察はさらに、東京で最も痴漢被害が多い鉄道線に私服警官を導入している。「痴漢」という行為は、女性の体に触ることから、女性の胸や局部などを摩擦すること、スカート内を携帯などで盗撮することなど、幅広い。日本では、約10年前から、通勤ラッシュ時間帯に女性専用車両を設置し、痴漢の対策にのぞんでいるが、解決には至っていない。また、痴漢行為があったと断定されれば、懲役6カ月以下または50万円 以下の罰金が科されると再三警告しているが、東京の警察は毎年、痴漢1500-1800人を逮捕している。

 一方、被害者の半数以上は、20代の若い女性で、3分の1は女子高生などだ。若い女性の3分の2が、電車や地下鉄の車内で体を触られたことがあると答えた調査もある。それでも、証拠を押さえ、痴漢を法的に処罰することが難しいため、泣き寝入りしているという女性がほとんどだ。このような現状を背景に、日本の警察は、痴漢の被害届を受けた後、犯人の手に残された微量の線維などを被害者の衣服の繊維と比較するという、法医学検査まで導入している。この方法は、手間がかかるものの、非常に有効だという。(編集KN)

 「人民網日本語版」2013年6月18日

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