ドバイのプリンセスタワー エレベーターの故障で97階まで階段で帰宅
ドバイのプリンセスタワー。 |
もし100階建ての高層ビルに住んでいるのにエレベーターがなかったとしたら、全く困った状況になるだろう。ドバイの有名な超高層ビル住宅の「プリンセスタワー」でこのほど、こうした状況が発生した。同タワーのエレベーター8基が全て故障し、上階に住む富豪たちは何十階も階段で上り下りする羽目になった。修理用の部品はフィンランドから取り寄せる必要があり、まだ時間がかかるという。台湾の聨合新聞網が伝えた。
78階に住む47歳の住人は「仕事で疲れて戻ってきたら、階段で上るしかないと言われたのでホテルに泊まった。毎日ホテルに泊まるのは慣れないため、早く修理が完了して欲しい」と語る。
プリンセスタワーは高さ414メートル、地上101階、地下6階で、そのうち97階分が住宅となっている。同タワーは2012年9月に完成し、住宅763部屋と商店8店舗があり、2LDKの1日あたり利用料金は約6500台湾ドル、最上階の部屋の販売価格は9400万台湾ドルだという。
同タワーでは6月10日に火災警報システムに異常が発生し、96階にある消防設備が稼動したところ、水がエレベーターシャフトに入り、エレベーターの故障をまねいたという。緊急用エレベーター2基は2時間後に復旧したが50階までしか到達せず、51階以上の住民は残りの階を階段で上らなければならないことになった。さらに12時間後に修理担当者がエレベーター1基を手動で操作して51階から97階の住民が利用できるようにしたが、管理人に電話してエレベーターを準備してもらわないと使用できない状態だ。(編集YH)
「人民網日本語版」2013年6月19日