福建省の検疫所、大量の輸入禁止動植物を没収
福建省の輸出入品検査などを行う出入境検験検疫局は18日、最近、海外から郵送されてきた郵便物の中から、世界中の熱帯・温帯域に分布する淡水魚、トウゴロウイワシ目の卵を大量に没収したことを明らかにした。同種は、持ち込みや郵送が禁止されている。中国新聞網が報じた。
同局が没収したのは、観賞用に人気のあるトウゴロウイワシ目の卵で、乾燥した状態で保存し、必要な条件が満たされると、孵化して成魚になるという。
近年、中国の各都市でもペットブームとなり、持ち込みや郵送が禁止されている動物が人気のペットとなっている。特に海外にしか生息しない品種は人気で、トウゴロウイワシ目の卵などは、保存や郵送が簡単なうえ、成魚になると独特の美しさを誇るようになるため、ペット愛好家の間で人気を博し、同じ趣味を持つ仲間やショップ経営者から購入し、なにかに紛れ込ませる形で海外から郵送してもらうというケースが増加している。
中国の各検疫機構はこれまでに、欧洲や日本などから送られてきた郵便物から、サソリ、ムカデ、ゴキブリ、アリ、カメなどを相次いで没収した。
同局は、「これらのペットは、発信元や衛生状況が不明で、疫病などが進入するリスクが潜んでいる。また、『中華人民共和国が持ち込みや郵送を禁止する動植物、その他の商品リスト』に列挙されている。さらに、新種の動植物が入って来ると、現地の生態や農業にも大きな影響を及ぼす可能性がある」と注意を呼び掛けている。
持ち込みや郵送が禁止されているペットの入国を防止するため、福建省の検験検疫部門は、郵便物に対する検査を強化し、禁止されているものを発見した場合、法律に基づき全て没収している。海外に対しては、中国の関連の法律・法規の規定を厳守し、輸入が禁止されている動植物やそのたの商品を郵送することは絶対に避けるよう求めている。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年6月19日