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2012年9月25日、北京市内は夕方に雨となり、大望路の東向き車線の渋滞が深刻に。中秋節と国慶節前は、夕方のラッシュ時の渋滞がさらに深刻になる。 |
さまざまなイベントが待つ9月は、道路が最も混雑する時期ともなる。そのため、北京市の交通委員会はこのほど、これまでに公募していた意見をベースにした、交通渋滞緩和プランを発表した。同プランによると、同月は深刻な渋滞となる日が9日あると予測され、各企業と事業単位(国家が社会公益目的のため、国家機関により運営あるいはその他組織が国有資産を利用し、運営するもので、教育、科学技術、文化、衛生などの活動に従事する社会サービス組織)は、フレックス・タイム制にすることができる。新京報が報じた。
9月、深刻な渋滞の日が9日間
9月には、渋滞が深刻になる日が9日あると予測されており、うち17日、18日、22日、29日のラッシュ時間帯には、交通渋滞指数(TPI)が9.0(1-10で10が最も深刻)を超えると見られている。2010年には、三大節句の1つ「中秋前」の前日夕方のラッシュ時にTPIが9.0を超え、交通が完全に麻痺した。
同委員会は9月、▽バス路線を新たに開通し、最適化する▽住宅地と駅を結ぶバスを増設する▽地下鉄の臨時便を増設する▽タクシーの予約情報プラットホームを構築する---などの対策を講じ、公共交通機関の運送能力を前年同期比5.5%アップさせ、平日のTPIを中度の渋滞に当たる6.7以下に抑え、市内の交通運行の秩序を保ちたい考えだ。
合い乗り提唱
同プランは、利益を得るためではなく、交通ルールを守り、安全を確保できるという前提の下、勤め先が近い人同士が通勤時に合い乗りをしたり、祭日に親戚や友 人を訪ねたり、旅行に出かけたりする際、目的地が近い人と合い乗りをしたりして、路上の自家用車の量を減らすことを提唱している。
また、「国際カー・フリー・デー」である22日には、「公共の交通機関を利用した外出月刊」をテーマにした宣伝キャンペーンを展開し、公共機関の職員らに、率先して自家用車で通勤するのを控えるよう呼び掛けることを提案している。
■ 対策
潮汐車道が10日に開通へ
同委員会によると、渋滞緩和のために進められている同市内の朝陽路の潮汐車道の設置プロジェクトは現在、交通標識を設置する最終段階に入っており、早ければ10日に開通するという。同車道が開通すれば、朝夕のラッシュ時に市内に向かう道路や夕方のラッシュ時の以外へ向かう道路の渋滞が緩和すると見込まれている。
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