日本企業のエコ新技術 活発な開発と巨額の先行投資
資源の乏しさと強い危機感から、日本人は省エネ環境保護を「国策」として生活のあらゆる分野に浸透させ、エコ新技術や新製品の開発は、日本企業にとって市場を勝ち取る重要な手段となっている。経済日報が伝えた。
「サンライズ計画」で「のろま牛」に活を入れる
日本政府は継続して省エネ環境保護活動を積極推進してきた。2005年にはすでに、将来的に発展を支援していく産業計画において省エネ環境保護を最重要産業とした。そして「循環型社会形成推進基本法」、「資源有効利用促進法」、「容器包装リサイクル法」など関連する7つの法律を次々と発表。これらの法律に基づいて、日本政府は環境関連の資金援助、補助金や環境保護エネルギーなど一連の産業促進政策を打ち出した。また日本政府はこのほど、企業の研究開発をけん引することをめざし、スマートグリッド、スマート住宅、LED照明、リサイクル技術、燃料電池、再生可能エネルギー発電、エコカーなどに対し、税制、貸し付け金、政府補助金などの面で企業の技術開発をサポートする環境保護の重点支援項目を発表した。
日本政府が実施している環境保護活動の具体的な施策を「サンライズ計画」という。「サンライズ計画」とは、事実上ある種の「のろい牛」を鞭打つ推進手段だ。省エネ環境保護の業界の先進的目標を立て、強制的に企業にその方向性を見習わせるやり方だ。日本政府は、すでに家電や自動車などの業界では最高水準の省エネ基準を作り上げた。自動車の燃費基準、家電製品などの省エネレベルは、現在商品化されている製品の最も優れた性能より高く設定されている。サンライズ計画の後押しで、日本の大手企業はみな製品のエネルギー効率を企業の成長戦略で重要と位置づけ、省エネ技術の研究開発、応用は製品競争力の重要な手段とみなされて、業界全体の省エネレベルを引き上げている。
巨額の先行投資
日本の産業界は省エネ環境保護に巨大な市場があるとみて、関連する新技術、新製品への巨額の先行投資を惜しまず行っている。
現在、日本ではエコカーがすでにかなり普及しつつある。トヨタが初めてハイブリッドカーを生産してから、自動車各社がこれに追随し様々な新型ハイブリッドカーが市場をにぎわせている。最新車種の省エネ性能は、すでに1.7リッター/100キロに至った。トヨタが開発したハイブリッドバスは、2つの出力90キロワットの燃料電池を装備し、ブレーキを引いた時にエンジンで発生する電力を大容量リチウム電池に保存する。満員時のバスが坂道を走るときには、車両は補完電池の電力でエンジンを動かす。このような車両は、省エネだけでなく、排出ガスのにおいもなく、音も静かだ。これは確かに省エネ、環境保護の最高品質といえる。