中国でここ10年値上りしていない8つのもの (7)
7. 電話の通話料、ネット接続料金。半額ほどに。
今年から、携帯電話による長距離通話料が値下がりした。携帯電話で長距離電話を利用する時には現在は徴収されている現地通話料がなくなり、1分あたりの通話料が0.4元-0.6元ほど安くなる。
劉さんによると、10年前に広州に来たばかりのころの携帯電話の通話料は1分あたり0.4元で、受ける方にも料金が発生した。現在では様々なプランが選択可能なだけでなく、掛ける側にしか料金が発生せず、通信費は半額程度になったという。
10年前、ネットカフェは1時間4元かかったが、今では最も安いネットカフェでは1時間わずか0.5元しかかからない。自宅でのネット接続も1カ月で70-80元程度だ。
8. 自動車。一般家庭に普及。
10年前、自動車は「ぜいたく品」で、多くの中国人にとって手が届かないものだった。運転手の関さんによると、10年前にはフォルクスワーゲン(VW)のサンタナが約18万元もし、当時は車を所有するのはすごいことだった。「車に割引価格なんてなかったし、全国で同じだった」。
もっとも中国のWTO加盟にともない、こうした価格も2003年から「値崩れ」し始めた。WTO加盟で新車が次々と発売され、価格の原理がはたらき、メーカー側は固定価格を維持できず、市場のニーズに合わせて調整しなければならなくなったのだろう。「現在ではサンタナは7-8万元で、一般のサラリーマン家庭でも手が届く」。
2000年当時と比べると、道路を走る車にどういった変化があるのだろう。VWのサンタナ、ジェッタ、シトロエンの「富康」(ZX)が従来の主な3車種だったが、現在では海馬の福美来(Family)、ビュイックの凱越(エクセル)、ヒュンダイの伊蘭(エラントラ)が主な3車種となっている。現在ではコンパクトカーは10万元以下、ミドルクラスでも10万元から20万元の間で購入できる。(編集YH)
「人民網日本語版」2013年9月6日