レスリング、2020・2024年夏季五輪競技に採用
9月8日、第125回IOC総会で、レスリングの2020・2024年夏季五輪競技への採用が決定した。同日、大会で講演するFILAのラロビッチ会長。 |
第125回IOC(国際オリンピック委員会)総会が8日に開催され、2020年・2024年夏季五輪の追加競技を決定する投票が行われた。この結果、レスリングが49票を獲得、追加競技として採用された。新華網が報じた。
当日、追加競技として候補に上がったのは、野球・ソフトボール、スカッシュ、レスリングの三競技。第一回投票で、レスリングは49票を獲得、野球・ソフトボールは24票、スカッシュは22票だった。過半数を獲得したレスリングが2020年と2024年夏季五輪の追加競技に決定した。
IOCは8日午前、2020年東京オリンピックで行われる25のコア競技リストについて投票・認可した。また、同日採用されたレスリングと、すでに決まっていたゴルフ、7人制ラグビーの3つを加え、2020年東京オリンピックの全28競技(コア競技25、追加競技3)が全て出揃った。
IOCは今年2月、2016年大会後、レスリングをコア競技から除外する決定を下した。世界レスリング界最大の危機の中、5月に国際レスリング連盟(FILA)の新会長に就任したラロビッチ会長は、思い切った改革に乗り出した。ルール改正を通じて採点の簡略化や攻撃を高く評価する体制(消極的な選手への罰則強化)を整え、鑑賞性を高め、若者ファンの増加を図った。
FILAの懸命の努力が実を結び、投票の結果、レスリングは競技種目として多くのIOC委員から認められた。勝利を手にしたラロビッチ会長は、「レスリング界はこれまで、各方面からの広い意見に真剣に耳を傾けようとしなかった。その結果は2月に明らかになった。全スポーツ競技は、我々の失敗を反面教師とし、人々のニーズに応じて変革し続けることでのみ、生命力が輝き続ける」とコメントした。
オリンピック競技の中でも最も歴史が古い競技の一つであるレスリングは、IOCにおいても根強い影響力を持っている。オリンピックのコア競技としての地位を取り戻すため、ロシア、イラン、日本、米国、トルコなど伝統的なレスリング強国は、一致団結し、「レスリング五輪復活」請願活動に着手した。競技場からネット上に至るまで、活発な請願活動が繰り広げられ、IOCに多大なプレッシャーと影響をもたらした。(編集KM)
「人民網日本語版」2013年9月9日