エジプトで中国人留学生4人が溺死
在エジプト中国大使館の関係者は20日、エジプトの北西海岸に位置するマトルーフ県の港で18日、中国人留学生4人が溺死する事故が発生したことを確認した。新華社通信が報じた。
中国大使館に派遣され同県で同事故の処理に当たっている許志田・参事官は取材に対して、「亡くなったのは新婚カップル2組。うち1人はカイロ大学、2人はアル=アズハル大学、もう1人はアル=アズハル高校に留学していた。4人はイスラム教で定められた宗教的な祝日・イード・アル=アドハーを利用して、同県を旅行中だった。現地警察によると、事故当時は風波が高く、4人は泳いでいる時に波に呑まれた」と説明した。
同大使館は事故の通知を受け、19日に業務グループを派遣し、現地警察と協力して4人の身元確認や後始末に当たった。
在アレキサンダー中国総領事館の楊雲・臨時代理総領事は、「地中海は最近、風波が高く、総領事館は19日に、現地の中国人留学生に対して地中海ではできるだけ泳がないようにと警告し、他の場所で泳ぐ時も、安全に注意するようにと呼び掛けている」と述べた。
エジプト紙の公式サイトの19日の報道によると、マトルーフ県では18日、中国人留学生4人以外に、現地人の夫婦2組が溺死する事故が発生。「悪天候で海上の風波が高かった」という。
エジプトの地中海や紅海、ナイル川などは、人気観光スポットが多いものの、監督管理が不十分で、事故防止対策も整っていない。また、観光地の付属施設も整っておらず、観光客の溺死やボート事故などが度々発生している。2012年4月の春の訪れを告げる古代エジプト王朝時代の祝祭日「Sham al-Nessim」の期間には、エジプト全体で24人が溺死した。(編集KN)
「人民網日本語版」2013年10月21日