日本の政府債務が急速に増加 高まるリスク (2)
現在の日本は主に借金に頼って生活している。1998年度まで赤字国債はずっと「脇役」だった。しかし1999年度から「脇役」が「主役」に変わり、赤字国債発行額が建設国債を上回り続けるようになった。2013年度新規発行の普通国債のうち、86.52%を赤字国債が占める。
日本の歳入全体を見ると、長年の間、国債は「主役」である税収を補う「脇役」だった。ところが2013年度予算から歳入レベルでも「主役」と「脇役」の逆転が起きた。国債発行による収入が税収を上回り、主要歳入源となったのだ。
安倍政権下の2013年度予算は、国債が税収を上回る過去3年間の状況を転換させたとされている。だが実際には、安倍首相はトリックを弄したのだ。1つは、7兆8052億円の国債を前年度補正予算に押し込んだこと、もう1つは巧みに名目を立てて、2兆6110億円の赤字国債を新たに設けた「年金特例公債」としたことだ。2013年度予算の国債発行額は実際には45兆4620億円であり、税収(43兆960億円)を上回る。つまり日本政府は依然として、主に借金に頼って生活しているのだ。
日本の財政制度審議会は1996年、当時の240兆円余りの普通国債残高について次のようにたとえている。「1万円札を積み重ねると、普通国債残高は富士山(標高3776メートル)の630倍の高さに達する。これを倒すと、(航空路線で計算すると)東京-北京間の距離を上回る。毎秒1枚のスピードで数えると、760年余りの時が必要となる」--。
今や、日本の普通国債残高は1996年の3.13倍に増加した。毎秒1枚のスピードで数えると、約2380年必要だ。日本の政府債務がいかに巨額かが想像できよう。2013年度の国債元利償還額は22兆2000億円に達し、歳出の24%を占めている。国債の元利償還に1日608億2200万円を払っている計算になり、1時間だと25億3400万円だ。現在の為替レート(1ドル99.1円)で換算すると、毎日6億1400万ドルを支払わなければならないことになる。極めて脆弱な日本財政が倍々の勢いで増える利息負担に耐えることは困難であり、イタリアの後塵を拝することになるだろう。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年9月16日