留学帰国者に10万元の収入格差 需要は二線都市に (2)
▽留学帰国者の6割以上が北京・上海・広州志向
同調査報告によると、留学帰国者の60%以上が北京、上海、広州の3つの一線都市での就職を希望しており、その割合は北京が23.9%、上海が29.6%、広州が12%だ。周知のように、熾烈な競争は仕事の圧力を増大させることが多く、調査でも留学帰国者の50%以上が自分にかかる仕事の圧力は非常に大きい、または大きいと答えた。また留学帰国者は仕事に対する満足度が非留学帰国者より22.9%高かった。
EICの留学問題の専門家は次のようにアドバイスする。一線都市には資金の吸い上げで他都市にはない力があるが、人材が集まることで留学帰国者の雇用における優位性が大いに「割り引かれる」。深センなどの二線都市も高度成長の段階にあり、各産業・各業界では喉から手が出るほど優れた人材を欲しがっており、海外留学の経験があれば一線都市よりも二線都市での方が活躍の場をみつけやすい。また仕事にかかる圧力を緩和し、仕事に対する満足度を高める上でもプラスになる。留学帰国者を非留学帰国者と比べると、仕事への興味、仕事における学習の機会、昇進の可能性に関心を抱く割合が高く、仕事への興味は11.3%、学習の機会は9.2%、昇進の可能性は8.8%、それぞれ上回った。
今回の調査では2つのデータが注目を集めた。一つは帰国して就職した理由についてたずねたところ、「帰国して家族の面倒をみる」が「帰国して就職した方が有利」に次ぐ2番目の原因になったことだ。