留学帰国者に10万元の収入格差 需要は二線都市に (3)
もう一つは、留学帰国者の約20%が、主な消費支出として高齢者の扶養を挙げたことだ。ここには家族を大切にする留学帰国者の姿がよく反映されている。留学帰国者の家族への愛情は国際化されたスタイルで表される。家族で集まってのパーティや家族旅行などのスタイルで愛情を表現することを好み、所得水準の高さが彼らの家族への愛情表現を支える。また調査によると、留学帰国者の約22%が主な消費支出に自分への教育投資を挙げており、非留学帰国者ではこの割合が15.6%にとどまった。
▽留学帰国者の就職先はますます多様化
今回の調査のデータによると、金融業に就職する留学帰国者の割合が15.6%と高く、非留学帰国者を9.6%上回った。このほか留学帰国者の割合が非留学帰国者を上回るのは、科学研究・技術サービス産業、不動産業、文化・スポーツ・娯楽産業などで、目立って下回るのは卸売・小売産業、教育産業、製造業、建築業だった。外資系・合弁企業は給与水準が高いことから(平均年収19万4千元)留学帰国者に人気があり、従業員全体に占める留学帰国者の割合は36.9%に上った。次に割合が高いのは民間企業で25.5%だ。現在、留学帰国者で中級管理職に就いている人の割合は非留学帰国者を13.2%上回り、上級管理職に就いている人の割合は18.6%上回る。調査によると、世界上位100大学を卒業した留学帰国者の給与水準はおしなべて高く、平均年収は23万9千元。一方、留学先国内の上位100大学を卒業した留学帰国者の年収は14万1千元、これ以外の大学を卒業した留学帰国者の年収は8万5千元だった。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年10月22日