旺盛な海外消費を国内にとどめるには? (2)
個人の消費行動をとがめ立てしてはいけないが、ここには考えるべき点がある。中国はどのようにして消費社会をスタートさせるべきかという点だ。ここ数年で、中国の消費促進政策は国際金融危機への対応時の短期的な活性化政策から、消費をめぐる土台やメカニズムの建設の政策へと移り、国は消費の長期的な牽引にプラスとなる政策を相次いでうち出した。「流通体制の改革深化と流通産業の発展加速についての若干の意見」や「流通コストの引き下げと流通効率の引き上げの総合的作業プラン」などで、こうした政策はいずれも流通コストを引き下げ、消費環境を改善するのにプラスになるものだ。
とはいえ、中国の消費者を国内にとどめておきたいと思うのであれば、根本的な手を打つことが必要だ。第一に、内需と消費の促進というモデル転換の目標は、中国の税金をめぐる政策の全面的改革を要求している。現在の中国人観光客の海外消費熱をみると、ぜいたく品をめぐる税金や消費税に改革の必要があることがはっきりとわかる。第二に、消費需要をめぐる取り組みだけでは十分でなく、独自の消費ブランドをもつことがぜひとも必要だ。国際的な企業でなければ消費ブランドを提供することはできない。だが優れた消費ブランドの育成はそれほど簡単なことではなく、長い時間と良好な市場環境が必要だ。(編集KS)
「人民網日本語版」2013年4月9日