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旺盛な海外消費を国内にとどめるには?

  国連世界観光機関(UNWTO)はこのほど声明を発表し、中国人の2012年の海外旅行における消費金額が1020億ドルに達し、記録を更新したことを明らかにした。前年の730億ドルに比べ、40%増加した。中国はすでに米国などの国々を超えて、世界一の海外旅行消費国となっている。「国際金融報」が伝えた。

 中国人の海外消費を促す要因は2つある。1つは、中国の海外旅行者数が増加を続けていること、公務による出国であれ、私的な出国であれ、いずれも海外での消費行動が旺盛なことだ。もう1つは、中国国内で食品の安全や環境汚染をめぐる問題が引き続き深刻なことで、このため国内の消費のかなりの部分が海外に「移転」している。粉ミルクの海外代理購入などは典型的な例だ。ある旅行研究機関がまとめた統計によると、中国のハイエンド旅行市場の顧客の80%は華東地区、華北地区から来ており、一人当たり平均消費額は10万元に迫るという。

 中国が今、消費型社会へのモデル転換を遂げつつあり、内需によって経済発展を推進するのが望ましいことは否めない。国家統計局が発表したデータによると、12年には最終消費の国内総生産(GDP)に対する貢献度は51.8%、資本形成の貢献度は50.4%、貨物・サービス輸出の貢献度はマイナス2.2%だった。一見すると、最終消費は大きな責任を負ったようにみえるが、政府の支出による底上げがなかったなら、消費の経済への貢献度はいくらか割り引かれることになる。海外消費の力強い伸びが示すのは、中国には消費力がないわけではなく、中国国内の消費環境がまだ整っていないため、「消費流出現象」が顕著だということだ。

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