汚染物質排出削減は道半ば 石油2社を認可停止に
環境保護部(環境保護省)が28日に明らかにしたところによると、中石油と中石化の二大グループ企業は、2012年の汚染物質排出削減目標を達成できなかったため、このほど行われた年度審査で不合格になった。同部は両社の製錬事業における新規・改良・拡張プロジェクトの環境評価について、審査認可を一時的に停止することを決定した。年度検査によると、12年に中石油の化学的酸素要求量(COD)は前年比0.08%減少したが、目標値の0.6%には達しなかった。中石化は窒素酸化物(NOx)の排出量が同1.28%増加し、ゼロ排出の目標を達成できなかった。人民日報が伝えた。
両社のプロジェクト環境評価の審査認可の一時停止について、同部汚染物排放総量控制司(汚染物質排出総量コントロール部門)の責任者が次のように詳しく説明した。
▽特に目立つ3問題
11年の年度審査でも、両社は汚染物質排出の任務を達成できなかった。この時は現在の審査方法がまだうち出されていなかったため、両社に対し環境評価の審査認可を一時的に停止するという処分は行われなかった。同部の上層部は両社の責任者と約談(指導的話し合い)を行い、さらなる効果的な措置を取り、取り組みに力を入れるよう求めた。
両社は12年、大規模な汚染物質排出削減の計画、プロジェクト、資金投入をスタートさせたが、現場での審査の結果、両社の取り組みの措置や運営情況には著しい後れがあり、国の目標責任書(汚染物質排出削減の責任と目標を明確に定めた文書)に基づくプロジェクトはその多くが達成できていないことがわかった。特に目立つのは、汚染物質排出削減プロジェクトにおける措置の著しい後れ、汚染対策プロジェクトの技術の後れと運営効果の低さ、環境の管理水準のばらつき、の3問題だ。