レノボCFO ブラックベリー買収の噂にコメント
レノボ・グループがブラックベリーの全経営権取得について積極的に検討中であり、レノボによるブラックベリーの帳簿閲覧を可能にする秘密保持契約が締結されたという噂が先週伝わった。しかしレノボの黄偉明CFOは昨日、レノボが買収のための買収を実施することはないと、意味深にコメントした。京華時報が伝えた。
ブラックベリーが今年9月に発表した公告によると、同社は原則的にカナダの保険会社フェアファックス・ファイナンシャルへの身売りで合意に達した。後者は1株9ドルでブラックベリーを買収し(総額47億ドルの取引)、11月4日に同取引が完了する見通しとされた。ブラックベリーはそれまで、その他の身売り先を検討するとしていた。
レノボは今年第2四半期に世界4位のスマホメーカーに浮上したが、ブランドと特許技術の制約を受け、欧米スマホ市場への進出が遅れている。ゆえにブラックベリーやHTCなどの、高額の身売りを待つ携帯ブランドは、レノボとの「熱愛」が報じられていた。黄CFOは今年1月に開かれたダボス世界経済フォーラムにおいて、「当社はモバイル事業の強化に向け、潜在的な買収目標と戦略提携について検討中だ。この潜在的な買収目標には、ブラックベリーが含まれる」と述べていた。しかし黄CFOは昨日、「当社は買収のための買収を実施することはない。チャンスがあり、買収先が当社にとって意義があろうとも、当社が買収するとは限らない」と語った。
業界関係者は、レノボのモバイル事業が持たないブラックベリーの二つの特長を、次のように分析した。まずは大量の通信事業の特許だ。ブラックベリーは米国だけでも、5236件の有効な特許を取得している。次は企業の持つ市場だ。ブラックベリーはかつて、北米の政府・企業向けのビジネス携帯電話市場の70%のシェアを占めていた。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年10月21日