PM2.5で「霧ビジネス」盛んに マスクが品切れ
終わったばかりの10月には、中国の中部から東部にかけて濃い霧がしばしば発生した。人々の間では霧を恐れる気持ちが徐々に高まっている。こうした感情面の変化だけでなく、微小粒子状物資(PM2.5)の問題を逆手に取ったビジネスのチャンスがたびたび訪れ、マスクが霧対策の必需品になったのに続き、最近では空気清浄機も新たな防御装置となっている。ある調査によれば、淘宝や京東などの電子商取引(eコマース)プラットフォームではマスクの取扱量が激増し、スーパーやドラッグストアでも売れ行きは好調だ。空気清浄機も人気があり、売り切れになった店もあるという。中国新聞網が伝えた。
▽マスクの需要が増加 価格調整のメーカーも
淘宝がまとめた指数によると、今月5日午前10時現在、直近の7日間のPM2.5対応マスクの検索指数はその前の7日間を16.2%上回り、取引指数は同29.9%上昇した。京東商城で「PM2.5対応マスク」と検索して調べると、販売枚数が1千枚を超えた店舗が10店舗あった。
北京市の阜成門にあるスーパー・華聯生活超市では、マスクの棚はほとんど空で、販売員が売り切れを伝えていた。甘家口にあるドラッグストア・金象大薬房では、マスクは1種類しかないが、売り上げはまずまずだという。
上海市の代理業者によると、代理販売する3Mブランドのマスクは10月に価格調整が行われた。顧客サービス担当の陳さんは、値上げ幅は小さくないと指摘し、具体的な値上げの理由は説明しなかった。
▽空気清浄機は価格高いが人気 家庭にも企業にも大勢の顧客