神舟の献立の歴史　レトルトからオーダーメイドに発展 (3)

水を飲む聶海勝さん

　宇宙飛行士は無重力の環境下で、味覚に一時的な退化が生じることがある。これを避けるため、神舟9号の食品にはチャーシュージャンや四川風辛みそなどの調味料が準備された。

　宇宙飛行士が料理に飽きないようにするため、4日間の献立が組まれた。つまり宇宙飛行士は軌道上で作業・生活中に、4日間異なる料理を食べることができた。

　◆神舟10号、オーダーメイド

　◎食品の種類：未公開

　◎発射時間：2013年6月11日

　神舟10号の宇宙飛行士の食品は、個人の好みに合わせたオーダーメイド食品になっており、これまでと大きく異なっている。神舟9号の献立を踏まえ、さらにあんこ入りのちまき、新鮮な果物、粟粥、ヨーグルトなどが追加された。

　神舟10号の調味料は、神舟9号から1種類追加された。神舟9号の調味料には、海鮮醤、チャーシュージャン、四川風辛みそ、ケチャップ、タイ風スイートチリソースなどがあった。神舟10号の調味料は、聶海勝さん、張暁光さん、王亜平さんの好みに合わせてオーダーメイドされた。加工技術の改善により、食べやすいものになった。

　昨年の調味料は即席麺の包装のように、使い捨て型だった。今年の包装は利便性が高く、歯磨き粉のように調味料を使うことができ、散らばることもなく保存しやすい。（編集YF）

　「人民網日本語版」2013年6月14日