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衛星測位システム「北斗」 無人自動車の「コンパス」に

 上海北斗衛星導航平台有限公司が5日に明らかにしたところによると、中国が独自開発・独自運転している衛星測位システム「北斗」が、初めてスマートカーに搭載された。これは北斗システムの民用化に向けた重要な一歩だ。科技日報が伝えた。

 このほど閉幕した「中国スマートカー未来チャレンジカップ」において、北斗システムを搭載した軍事交通学院のスマートカー「猛獅3号」が優秀な成績を収めた。軍事交通学院のチーム長の徐友春氏は、「想像を上回る性能だった。北斗システムの安定性と測位精度は、国外の技術に匹敵するものだ」と語った。

 徐氏は、「北斗地上強化ネットワークの高精度位置情報を利用すれば、無人自動車の測位の精度はcm級に達する。伝統的な測位技術と比べ、車両コントロールシステムに高精度かつリアルタイムの車両位置情報を提供したほか、設備のコストも大幅に削減された。これは技術開発の画期的な進展だ」と説明した。

 同社の朱峰副総経理は、「北斗システムは双方向の簡単な通信機能を持つ。これは幅広く使用されている海外の衛星測位システムにはない機能だ」と語った。

 北斗システムの水平測位精度は20メートル、双方向時報精度は20ns(パルス幅)に達しており、民間で使用されているGPSの精度とほぼ同水準だ。北斗システムは現時点で16基の測位衛星を打ち上げており、サービス範囲は中国およびアジア太平洋地域をほぼカバーしている。2020年には、サービス範囲を世界に拡大した、新たな北斗システムの建設が完了する予定だ。(編集YF)

 「人民網日本語版」2013年11月6日

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