中国東北地方で洪水被害 衛星が救助活動を支援
西安衛星コントロールセンターが明らかにしたところによると、中国の東北三省で深刻な洪水が発生したことを受け、同センターは直ちに緊急マニュアルを始動し、衛星を調整し、被災地に最も正確かつ高速な全天候型の情報サポートを提供した。北京日報が伝えた。
東北地方ではこのほど、広範囲で長期間に渡る深刻な洪水が発生しており、多くの衛星を動員し、1基の衛星に多くの命令を出す必要がある。同センターはこの状況を受け緊急マニュアルを指導し、軌道上を運行中の衛星に対するコントロール計画を調整した。8月12日より、100人余りの技術者が24時間態勢で衛星の管理を行っており、12基の衛星をコントロールし、延べ1000回転の飛行を追跡し、出した命令と入力した各データが5200件余りに達した。
地表が水に覆われた状況下、衛星測位システム「北斗」は救助目標および緊急救助を必要とする地域の正確な測位を実現し、救助作業中の隊員が救助目的地に急速かつ正確に到達し、さらに救助目標を切り替えられるようにした。地球観測衛星「高分」、災害観測予報衛星「環境」、測量衛星「資源」などの衛星は、被災地の地上環境モニタリングと気象予報のために400件余りのデータを、救助指揮部に800枚余りの衛星写真を提供し、画像・気象などの情報およびデータサービスの持続性・正確性・高速性を確保した。中国国家減災委員会などの衛星使用部門の報告、および衛星から得られた情報を利用し、同センターは「東北三江」(黒竜江、松花江、ウスリー川)の水位、交通網、被災地の被災状況を随時把握し、迅速な分析および科学的対応の重要な根拠を提供した。(編集YF)
「人民網日本語版」2013年8月29日