「第16回歴史認識と東アジア平和フォーラム」が9日に南京で行われ、中日韓の歴史学の専門家110人余りが参加した。参加者は日本右翼の南京大虐殺否認に強い警戒を呼びかけた。中国新聞網が伝えた。
中国人民抗日戦争ならびに世界反ファシズム戦争の勝利から今年で72年になる。72年前の9月9日、中国戦区日本軍投降調印式が南京で行われた。今年は南京大虐殺発生80周年でもある。15年を経て、今年再び南京で「歴史認識と東アジア平和フォーラム」が開かれた。
「歴史認識と東アジア平和フォーラム」は中日韓の学者と民間人が2002年に発起。第1回フォーラムは南京で開催し、その後毎年3カ国の持ち回りで開催してきた。東アジア3カ国の近現代史と現実的問題について討論することで、歴史問題と現実的問題における3カ国民間の相互理解と意思疎通を促進するとともに、東アジアの平和維持という共通認識を形成することを目指している。
中国社会科学院近代史研究所の王建郎所長は「遺憾なことに、今日もなお一部日本右翼勢力が頑なに誤った歴史観を堅持し、南京大虐殺の歴史を公然と否認し、さらには侵略の犯罪行為を飾り立て、美化すべく全力を傾注するのをわれわれは見ている。このため日本軍国主義の策動した侵略戦争がアジアの国々と人々にもたらした深い傷口はいまなお完全にふさがっていない。これは全ての平和を愛する人々が強く警戒し、断固反対すべきものだ」と指摘した。
日本「子どもと教科書全国ネット21」の俵義文事務局長は「日本に歴史修正主義的動向がある。その認識は今も深まっている。日本右翼は日本の侵略戦争を否認するだけでなく、日本軍『慰安婦』及び南京大虐殺など事実の存在も繰り返し否定している」との考えを示した。
韓国「アジアの平和と歴史教育連帯」の安秉佑常任共同代表は「15年前、南京大虐殺遭難同胞記念館(南京大虐殺記念館)を初めて見学した時に受けた衝撃を今なおありありと覚えている。だが日本右翼は今なお南京大虐殺史を認めない」と述べた。
中国侵略日本軍南京大虐殺遭難同胞記念館(南京大虐殺記念館)の張建軍館長は「南京大虐殺の歴史はすでに『世界記憶』となっており、正しい歴史認識の構築が当面の急務だ」との認識を示した。
王氏は「歴史問題は東アジア各国が戦後の全面和解を実現するうえでの主要な障害の1つだ。障害を一掃し、東アジアの平和を探るには、中日韓3カ国の共同の努力が必要だ」と表明した。(編集NA)
「人民網日本語版」2017年9月11日
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